Q.007「なんでお坊さんがクリーンな電力会社をつくったの?」でご紹介しているTERA Energy株式会社さんの探究プログラムを取材させていただきました。Q都オリジナルアイテムとして現在試作中で、近日公開予定の「Qカード(仮名)」をご使用いただいた様子と合わせてレポートをお届けします。

テラエナジーさんはQ都スタディトリップを契機に、初めて修学旅行生向けプログラムをスタートされました。
プログラムはとても人気が高く、毎月全国の学校からいくつもお問合せがあるそうです。内容は学生の関心事や質問への回答を中心とした少人数のインタビュー形式と大人数のワークショップ形式の2つがあり、大人数のワークショップは京都市内の様々なお寺を会場にし、お坊さん4人が立ち上げた新電力会社「テラエナジー」のことをはじめ、お坊さんにきいてみたい “あれこれ" を探究いただけます。
レポートの当日は広島県の中学校51名が参加され、西本願寺 安穏殿3Fを会場にその探究プログラムが行われました。






当日のプログラムは本堂でのお参りから始まります。
とても広い境内を歩きながら圧巻の大きさである本堂の中に入り、西本願寺についてのお話をお聞きしました。親鸞聖人が開かれた浄土真宗の法灯を伝える本願寺は、聖人自筆の著述や影像等の法宝物、建造物など、宗教的にも歴史的にも価値の高い重要な文化財が数多くあることでも知られています。
その後、場所を移動しテラエナジーさんの探究プログラムが始まります。
プログラムを進行されるのは株式会社テラエナジー取締役の霍野廣由さんです。
霍野さんは、浄土真宗本願寺派覚円寺副住職も務められるほかNPO法人京都自死・自殺相談センター副代表とパラレルに活動を広げておられます。


霍野さんは自己紹介の後、最初に「Qカード」を使用して、参加される学生のテラエナジーについて聞きたいことをグループで考える時間もつくりました。
「Qカード」は、学生たちが探究時に質問を考えるときの助けになるカードです。今回はプログラムの最初に使用しました。

探究カードの使い方は、グループになって聞いてみたい質問をみんなで選ぶという簡単なものです。
「どういう人たちと協力体制を気づいている?」や「誰のどんな課題を解決しているか?」などのカードの中から質問を選んだグループがいたほか、カードをヒントに「なぜ、お坊さんがエネルギー会社をやってるのか?」「年収どれくらいなんですか?」といったオリジナルの質問を考えるグループもみられました。
質問を受けて霍野さんは、様々な質問をくれたことに笑顔でお礼を伝え、質問の返答を交えながらテラエナジーの取り組みについてお話を深めていかれました。



テラエナジーの取り組みについては、ホームページをご確認いただいたり、是非プログラムにも参加して是非、探究してみてください。
2025年4月からは、脱炭素特別プログラムもスタートします。京都市とタッグを組んで、市内の寺院・神社で脱炭素転換モデルをつくる取り組みなど、京都ならではの脱炭素社会実現の取り組みも探究することができます。こちらも是非チェックしてみてください。
写真協力:広島市立伴中学校
写真:宮本昂希
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現在試作開発中である「Qカード」は、近日中に、Q都スタディトリップの「資料請求」よりダウンロード可能となります。どうぞお楽しみに!
*追記(2025年3月31日):
問いを発想するためのQ都オリジナルアイテム「ヒラメキQカード」が登場!
https://q-sdgs.kyoto.travel/qcard2503