京(みやこ)エコロジーセンター(略称:エコセン)は、「地球温暖化防止京都会議(COP3)」を記念して、2002年に開設された環境学習や環境保全活動の輪を広げるための拠点施設です。施設には、ごみ問題や環境にやさしい生活の仕方について学べる展示、SDGs紹介コーナーだけでなく、地球温暖化と暮らしのつながりを考える展示、温暖化の原因である温室効果ガスの削減を国際的に定めた「京都議定書」や再生可能エネルギーに関する情報発信など開館以来「脱炭素」社会につながる体験型の展示が充実しています。

身近な生活から地球規模の課題に取り組む
数ある展示の中でも、従来から力を入れているのが値段や品質だけではなく環境にも配慮した買い物をする「グリーン・コンシューマー」企画です。直訳すると「緑の消費者」を意味するこの言葉は、環境をイメージした緑と、コンシューマー=消費者を合わせた造語です。使い捨てでなく長く使えるものを選ぶ、包装の少ないもの・再利用できる容器のものを選ぶ、使用済みの製品や廃棄物をリサイクルした材料から作られたものを選ぶ、エネルギー消費の少ないものを選ぶ、というように、展示を使って「持続可能な消費行動」を体験的に学びます。実際の展示には、無農薬で栽培されたお茶、環境にやさしい洗剤や文房具など京都の地域企業を含む多くの企業から提供いただいた商品を並べることで、身近な暮らしの中でモノを選ぶときのリアルな視点を身につけられるように工夫しています。
脱炭素社会に向けた取り組みの多くは、国家や地方自治体、企業などが主導して実施していますが、日本のCO2排出量の約6割は、衣食住を中心とする「ライフスタイル」に起因しています。CO2の排出に大きな影響を与えている個人の行動を変えることが、温暖化の問題解決のための重要な鍵になるのです。電気やガスの使用、自動車の利用、食品の消費など、私たちの日常生活のあらゆる行動が、CO2の排出に直結していることを私たち一人ひとりがどれだけ意識して行動できるかにかかっています。
個人の取り組みは、一つひとつの規模は小さくても、集約し、継続することで、脱炭素化の実現に大きな力となります。これからも、地球温暖化防止の国際的な会議が開催された京都から、暮らしと地球規模の課題を結びつけながら市民とともに行動していきます。